Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#5 中間発表と振り返り
悩むくらいなら一旦組み立てる、そして何度も組み直す!でもどこまで壊す?
今回のマスターコースは今まで検討したサービスをハウス食品さんへ中間報告する会で、プレゼンターを担当させていただきました。
報告の後、ハウスの方からいただいた好評の第一声「そのサービスはマンションデベロッパーさんが主導した方が良いのでは?」
はい、本当にそうです、仰る通り!
私たちもサービスを組み立てて、そうだよなーと思いながらも正直時間切れになってしまった感が否めませんでした…
しかし本業でもそうですが、こういった検討は一旦組み立てて突っ込んでもらって再構築する事
が大切だと思っているので、改めて「ハウスさんだからこそやるべき」を考え直します!
新事業の失敗パターンを考察してみる
最近色々な企業の新規事業事例をチェックするようにしているのですが、
「なんでこの会社がこの業界に?このビジネスを?」と驚くことがあります。
また、それが成功する場合も失敗する場合があります。
原因は色々あると思いますが、少なくとも「その業界や人の本質を理解しないまま飛び込んじゃった」ものは失敗しているように思います。
わかりやすい例がグリコの「コペ」で、「なんでグリコが妊娠期からの夫婦コミュニケーションサポート?」という
グリコ感(ブランドイメージ)に当てはまらない事、また夫婦のコミュニケーションってそんな単純なもんじゃ無いよ
という人の本質に迫り切れていなかった事が失敗の要因では無いかと思います。
結果、炎上しちゃってるみたいですね…
この失敗事例から次のアクションを考察すると、建て直しに必要なのは大きく2つの要素を掘り下げ、
これらを軸にする事が重要だと思っています。
①「ハウスさんらしさ」他社が簡単には真似出来ないブランドイメージとは?それを活かすには?
②真のユーザーペインとは?ターゲットとする人(C)とビジネスパートナーになる人(B)へのより深い理解が必要。
カレーは参入障壁が低い。第3者が真似出来ないハウス食品さんにしか無いものは?
スタートアップなど急に入って来るかもしれないコンペティターが真似出来ないハウスさんの強みとして、
大きな1つの要素は「ブランドイメージ」という結論に至りました。
「ほっとする安心感」「家庭的な感じ」というブランドイメージ。
私自身、小さい頃フルーチェ作ったなとか家で母が作ったカレーをよく食べたなという思い出があります。
(それがハウスさんのルーだったかはわかりませんが…)
そして、それを思い出すとなんとなくほっこりします。
同時に「子供が小さい時によくカレーを作ったな」とか「カレーに助けられたな」というお母さんも
多いのでは無いでしょうか?
そんな思い出と共に形作られたブランドイメージこそ、活かすべきだし他社には簡単に真似出来ない要素だと思います。
真のユーザーペインの仮説:「思い出」と「働き方変化」のギャップに葛藤…?
自分自身のことを仮説にするのは良く無いかもしれませんが、私の世代(30代)は母親が専業主婦である事が普通でした。
私の母は仕事をしたいという思いはありましたが、当時の世間・社会的に私が産まれるタイミングで仕事を辞めました。
そして子育てに時間をかける(かけてあげる)ということが世の中のスタンダード。
子供視点だと学校が終わって家にお母さんがいるのが普通だし、家で手作りのカレーを食べるのも普通でした。
これは今となってはかなり暖かでポジティブな思い出です。
この思い出があるから、やっぱりなるべく料理は自分で作ってあげたいという想いに至るのかと思います。
一方でこれからの時代、これから親になるだろう自分達はどうでしょうか?。
子供ができたからやめるなんて事がマイノリティになる未来では、
自分の親と同じくらいのことを自分ができるかと考えるとほぼ無理では無いでしょうか?
この葛藤こそ、これから子育てもしくは現在子育てをしている人(特に女性)にとっての
本質的なペインなのかもしれません。
もっとも上記はかなり個人的な話なので、他の人も同じような想いを持っているのかリサーチする必要があります。
次回に向けて、まずはC(顧客)とB(マンションデベロッパー?)へのインタビューを行い、
可能な限り真のユーザーペインの理解を進めていきたいと思います。
後半戦もよろしくお願いします!