Xデザイン学校大阪分校マスターコース#6 ビジネスモデルの検証
前回の反省:中間発表向けに焦ってサービス案を組んでみたが、BのこともCのことも知らなすぎる!
B(今回はマンションデベロッパー)とC(今回はパワーカップル)の理解があまりにも不十分だったという反省から次のアクションを規定。
マンションデベロッパーに対してはビジネスインタビューを行いビジネスモデルを把握し、エンドユーザーに対してはインサイトリサーチを行う事としました。
またエンドユーザーへのリサーチを行うために、どんな方法ならインサイトという隠れた心理にたどり着けるのかが議論の焦点になりました。
しかし中間発表後は、どんなアクションが良いのか悩む時間があまり無かったことに気づきました。
(結局はアクション選択をミスしていた事に後で気づくのですが^^;)
フォーカスを当てずタタキ案もない状態で動いても泥沼にはまるだけ!
「一旦エイヤで決めて後で替えれば良い」という意識変革に戸惑い…
Xデザイン学校で昨年のベーシックでは、まずはサービスデザインにおける考え方と手法を学びました。
一方マスターではそれらをどう組み合わせて活用するかという、構成力や応用力が問われていることをプロジェクトを進める中で痛感しています。
やはり手法は知っているだけでは意味はなく、構成・応用できるようにならないと、実際のプロジェクトで使い物になりませんね。
改めて会社での業務を振りかえると、何かしら狙う市場が限定されていたり、ある製品の後継だったりとポイントがある程度フォーカスされた状態からスタートする事ばかりでした。
対して今回取り組んでいる「ハウス食品さんが行うべき新事業」は、食に関することではあるものの、あまりにも範囲が広い…
だからこそ、新事業を提案するためのプロセスやフォーカスすべき点の検討が難しい…
どうしたら良いのか考えることに時間をかけたり、だから動けないと結局プロジェクトは進んでいかないので、とりあえず動いてみることの重要性も昨年のマスターコース参加の方々から散々聞かされてきたことでした。
そんな中、今回やってみて良かったと感じたのは、チーム全員で同じ本を読んで意識を合わせること。
アクションを検討するのに時間がかかっていたのは、みんな次にこれをすればプロジェクトが進むだろうという自信がないからだと思います。
だから、どうしよう…とりあえずやってみるか…うーんやってみてわかった事はあるけど次どうしたら良い…?
というまさに暗中模索なドロ沼から抜け出せず、モヤモヤしたままプロジェクトを進めるということになります。
メンバー全員で本を読み、目的のためのプロセスを一通りイメージし認識を合わせた事で、
「経験のある人が書いた事だからひとまずこの考え方やプロセスに乗ってやってみよう」と迷いがなくなりました。
こういったプロセスやアクションを検討する事は業務においても発生します。
業務と違ってセミナーの良いところは、色々な手法を簡単に試せる事。メンバーの意識を合わせれば即実行できます。
もう1つ業務との違いとして、業務だとプロセス検討で迷った時は外部ブレーンにすぐ頼ってしまうこと。
その方がプロジェクトが失敗する可能性が低くなるし、会社としての費用もある程度はあるためです。
しかし自分の成長にはならず、いつまで経っても外部ブレーンに頼らないとプロジェクトを推進できないままになってしまう…と振り返ると反省すべき事が多いことに気がつきました。
そんな事を考えながらエンドユーザーへのインサイトリサーチの準備・実査・分析をしていました。
そんな時某先生からいただいたお言葉が…
「今回の課題はユーザーエクスペリエンスは関係なくて、デベロッパーエクスペリエンスだけですね。じゃ無いとハウスの危機は救えない。」
まさにちゃぶ台返しをくらった気分です^^;
しかし、これもつい忘れていた重要な「PDUピラミッド」の考え方です。
これからの時代の大企業における事業は、いかにP(プラットフォーマー)になれるかが重要である事は昨年から何度も教えられた事です。
P(プラットフォーマー)になるという事は、何かを直接U(ユーザー)に提供するわけではなく、その間にプラットホームを使って商売をするD(デベロッパー)が、いかに使いたくなるかが重要です。
だからこそリサーチし課題やインサイトを理解すべき対象はU(ユーザー)ではなく、D(デベロッパー)だと気づかされました。
そんなU(ユーザー)のインサイト分析をしたタイミングで…と正直思いましたが、まだ最終発表に向けて時間はあります!
すぐにチームの皆さんに上記考え方を共有し、U(ユーザー)のインサイト分析に時間をかけるより、わかったU(ユーザー)のインサイトを満たす既存の事業にはどんな事業があるか?かつハウス食品さんのアセットが活かせそうな事業=D(デベロッパー)は何か?という上下から攻める作戦で、まずはフォーカスを当てるD(デベロッパー)とハウス食品は何のP(プラットフォーマー)になれるか?なるべきか?をまずは検討したいと思います!
後半もよろしくお願いします!