2019.11.9 Xデザイン学校大阪分校 マスターコース 第7 回 プロトタイピングによる検証

今の課題:そのサービスは会社を救えるほどのスケールか?

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マスターコースで新サービスの検討を始めてから今まで何度もアイデアを考えては壊して立て直してきました。

今回もまた立て直しをする必要があるという事になったのですが、その中で勉強になる事もたくさんあったので振り返ってみました。

 

ゲームチェンジをするために必要で私たちが提案すべき事は「スケールが大きいものであること

つまり今の事業にちょっと足すや広げるではなく、全社をドラスティックに変えてやる!ハウス食品さんの場合、カレー捨てる!くらいの気概を持つ内容でなければいけないと言うことです。

 

今回台湾のgogoroの事例はそういった「スケールの大きさ」に対して非常に参考になる考え方でした。

要は、その会社のミッションは何か?そのミッションを実現するために、その地域ではどんなアプローチが効果的なのか?を事業・サービスに落とすという考え方です。

gogoroのミッションは地球環境をビジネスによって解決すること。そして台湾ではどんなアプローチが効果的かと考えた時、「台湾の大多数の人の足であるスクーターをEVにすること」しかもそれを「一般の人でも使えるような仕組みを構築する」

佐藤さんも仰っていましたが、おそらく同じミッションを持って日本でビジネスする場合、スクーターというアプローチにはならなかったはずです。

 

下記、gogoroのサイトより引用

「当社のミッションは、起業当初から地球環境をビジネスによって解決することです。ユーザーにクリーンエネルギーを実感してもらい、ビジネスを通じて、環境保全につながる新しい仕組みをつくりたかったのです」。まさに、ソーシャルビジネスと言えるものだ。

「ですので、当社はEVスクーターの単なる製造販売企業ではありません。エネルギーのインフラをオープンプラットフォームで構築する企業なのです」

https://www.projectdesign.jp/201812/businessdesign-idea/005735.php

 

ヨドバシカメラの新店舗「LINKS梅田」には家電がない!「家電のないヨドバシ」

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ちょうどニュースでやっていたのですが、この事例も参考になりと思ったので書いておきます。

ネット通販の拡大で脱・家電をするのが実店舗のトレンドらしく、確かにビックカメラにもお酒やドラッグストアにある製品が多く並んでいますよね。

「地域の需要にマッチした店構えにすることで売り上げを伸ばす」ことを意識しているそうで、例えば梅田の場合、意外と車で来る人が多いが駐車場に空きがなく高いことがペイン(需要)とのことです。

車で行く理由として、ネット通販は便利とは言っても到着までに1日2日はかかります。対して実店舗だと欲しい時にすぐ手に入ることが強みですね。そして、その場で買って持って帰るためには車で行くのが自然です。

また、子供連れだと混んだ電車でベビーカーで来るのは大変という理由もあるそうです。

なのでLINKSには駐車場が多くファミリー層に向けた洋服や飲食店を多く展開しているそうです。

ちょうど昨日オープンだったので早速行ってきたのですが、確かにファミリー向けなイオンモールなんかによく入っていそうな店が多い印象を受けました。また、訪日外国人も大きなターゲットとしているようで、中国語対応できる店員さんの姿も見かけました。

日本に来て家電を買ってついでにコスメも薬も洋服も買えてしまうわけです。

外国に行って困る言葉の問題もフォローしてくれるので、旅行者からしたら快適に買い物ができるメリットがありますね。

 

改めて「ハウス食品のミッション」に立ち帰る。ハウス食品だからって食品にこだわる必要あるのだろうか

下記、ハウス食品のサイトより引用「コーポレートメッセージ」

おいしいものを食べると、何だかホッとあたたかい気持ちになります。

食べることは、栄養をとるだけじゃない。

ココロまで豊かになることだと、ハウスは思います。

だからこそ私たちの製品は、いつもおいしくありたい。

安心できるものでありたい。誰でも作れるものでありたい。

そして新しい発見に満ちていたい。

これまでも、そしてこれからも。

https://housefoods.jp/company/information/philosophy.html

 

色々な参考事例を見る中で思い始めたのが、ハウス食品だからって食品にこだわる必要あるのだろうか?ということ。

『ココロまで豊かになる』『何だかホッとあたたかい気持ち』を提供できれば別に食品でなくても良いのではと思い始めています。

ただし、今ハウス食品が持っているアセットを活かせないと「それをなぜハウス食品がやるんですか?」になってしまうので、『ドラスティックな変化』と『今のアセットを活かす』を両立させるのが難しいところですね。

佐藤さんから「ハウス食品はレトルトにする技術がすごい。それを活かして例えば薬品などをレトルトにしては?」というアドバイスをいただきました。

それによって『ココロまで豊かになる』『何だかホッとあたたかい気持ち』を提供できれば、『企業ミッションを満たしつつ』『ドラスティックな変化』(食品に固執しない)と『今のアセットを活かす』(レトルト技術活用)にならないだろうか

まだ具体的なアプローチには考えが至っていませんが、ヨドバシの事例のように『得意技を捨てる』方向で検討を進めてみようと思っています。

ただしヨドバシも「ちゃんとその地域での需要」を理解した上で店舗計画・ターゲッティングを行っているのがミソですよね。

得意技から離れつつ、冷静に現状分析することも忘れないようにします。

 

困ったら本屋に行ってヒントを探す日々「思考法図鑑」

色々振り返ったのは良いのですが、どういうアクションをすれば良いのか困って「思考法図鑑」という本を買ってみました。

https://www.kikakulabo.com/news-book-thinking/

 

その中で書かれていたのが、下記の内容。

ビジネスアイデアを考えるとは、「人の役に立つ方法を考える」ということであり、つまり顧客の課題解決を考えるということになります。「誰の」「どんな課題(悩みや望み)」を「どうやって解決するのか」という視点を持つことが重要です。

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基本中の基本ですが、色々なことを考えすぎてちょっと忘れていました…

9月にインサイト分析をして「共働きで子供がいる人達」の課題は理解できているので、やはり基点はこれですね。

この課題を基点に、この本に書いてある思考法を試してみたいと思います!