Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#1課題の抽出

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今年の課題:ハウス食品さんの3年後のビジネスを考える

初回のゴールは、ハウス食品さんへのビジネスインタビューを通して、良い問いを立てて顧客とビジネスの接点を導くためのキーを見つけること。

結果、「良い問いを立てる」までたどり着けなかったです…

昨年はXデザイン学校のベーシックコースで色々失敗して煮え切らない気持ちになったので、資料を復習したりして挑んだのですが、やっぱりまだ良くわかってないんだなーという事を再認識させられました。

ドラッカーの「正しい答えよりも、正しい問いが必要だ」という言葉の通り、本質をとらえた問いを立てる事はやっぱり難しい!!!まずは反省です!!!

でも、なんとなくそのヒントは見つけられたような気がしました。

 

カレーは家族の生活の質を高めるためのツールである

ビジネスインタビューをして改めて感じたのが、その会社が何を大切だと考えて事業をしているかは、サービスを考える上で重要だという事。

ハウス食品が最も販売している製品はカレー(カレールーやレトルトカレー)ですが、そもそも家でカレーを作るという文化を広めたのはハウス食品さんだそう。

商材としてはカレーですが、その本質は、家族みんなで食べられる美味しいものが簡単に作れる事。同じものを同じ食卓を囲んで一家団欒できる事。カレーをはじめとした「食事」はお腹を満たすためのものではなく、良い人間関係を形成/維持することでもある。ハウス食品さんが大切にしているのは、このような『文化を作る』こと。

社会人になって「同じ釜の飯を食べる」ということわざを聞くことが増えたのですが(会社では同じ組織にいることや同じ予算の中で動いていることにこの言葉が使われるが)まさにこの言葉が食の本質を表現しているのかもしれません。つまり、一緒に同じものを食べることで不思議と一体感や親近感が湧いてくるものです。

もう1つ、ハウス食品さんの事業の軸は「食と健康」ですが、「健康」とは低カロリーであるとか低糖質といった身体に良いという意味ではなく「心・精神的な健康のための食」という捉え方をしておられること。

 

「心・精神的な健康のための食」とは何だろう?それを3年後に向けてどう提供する?

まだかなり抽象ですが、自分の中での問いはこんなイメージです。(もう少しフォーカスが必要だと思っているので、これから考えますが…)

ビジネスインタビューをしていて大きな問題だと感じたのが、ハウス食品さんが家カレーという文化を作った時代から、生活環境や家族構成が大きく変わっていること。そして現在のビジネスは、その変化に追随出来ていないこと。

昔はサザエさんのような一家団欒(家族みんなで食卓を囲んで皆で同じご飯を食べる)が普通だったのが、難しくなっている時代でもあります。未婚率の高まりや高齢者増加と子供の減少、共働きの増加など社会要因は多々ありますが、心理面での変化もあって、特に時間の無い平日は、食事の時間を大切にし、食べ物への感謝の気持ちが薄れてきている感じはします。この心理面の変化もこれからサービスを検討する上での大きなキーになるのではという、まだもやもやした状態ですが、これからの1年も頑張っていきたいと思いますので、引継ぎよろしくお願いします!