2019.11.9 Xデザイン学校大阪分校 マスターコース 第7 回 プロトタイピングによる検証
今の課題:そのサービスは会社を救えるほどのスケールか?
マスターコースで新サービスの検討を始めてから今まで何度もアイデアを考えては壊して立て直してきました。
今回もまた立て直しをする必要があるという事になったのですが、その中で勉強になる事もたくさんあったので振り返ってみました。
ゲームチェンジをするために必要で私たちが提案すべき事は「スケールが大きいものであること」
つまり今の事業にちょっと足すや広げるではなく、全社をドラスティックに変えてやる!ハウス食品さんの場合、カレー捨てる!くらいの気概を持つ内容でなければいけないと言うことです。
今回台湾のgogoroの事例はそういった「スケールの大きさ」に対して非常に参考になる考え方でした。
要は、その会社のミッションは何か?そのミッションを実現するために、その地域ではどんなアプローチが効果的なのか?を事業・サービスに落とすという考え方です。
gogoroのミッションは地球環境をビジネスによって解決すること。そして台湾ではどんなアプローチが効果的かと考えた時、「台湾の大多数の人の足であるスクーターをEVにすること」しかもそれを「一般の人でも使えるような仕組みを構築する」
佐藤さんも仰っていましたが、おそらく同じミッションを持って日本でビジネスする場合、スクーターというアプローチにはならなかったはずです。
下記、gogoroのサイトより引用
「当社のミッションは、起業当初から地球環境をビジネスによって解決することです。ユーザーにクリーンエネルギーを実感してもらい、ビジネスを通じて、環境保全につながる新しい仕組みをつくりたかったのです」。まさに、ソーシャルビジネスと言えるものだ。
「ですので、当社はEVスクーターの単なる製造販売企業ではありません。エネルギーのインフラをオープンプラットフォームで構築する企業なのです」
https://www.projectdesign.jp/201812/businessdesign-idea/005735.php
ヨドバシカメラの新店舗「LINKS梅田」には家電がない!「家電のないヨドバシ」
ちょうどニュースでやっていたのですが、この事例も参考になりと思ったので書いておきます。
ネット通販の拡大で脱・家電をするのが実店舗のトレンドらしく、確かにビックカメラにもお酒やドラッグストアにある製品が多く並んでいますよね。
「地域の需要にマッチした店構えにすることで売り上げを伸ばす」ことを意識しているそうで、例えば梅田の場合、意外と車で来る人が多いが駐車場に空きがなく高いことがペイン(需要)とのことです。
車で行く理由として、ネット通販は便利とは言っても到着までに1日2日はかかります。対して実店舗だと欲しい時にすぐ手に入ることが強みですね。そして、その場で買って持って帰るためには車で行くのが自然です。
また、子供連れだと混んだ電車でベビーカーで来るのは大変という理由もあるそうです。
なのでLINKSには駐車場が多くファミリー層に向けた洋服や飲食店を多く展開しているそうです。
ちょうど昨日オープンだったので早速行ってきたのですが、確かにファミリー向けなイオンモールなんかによく入っていそうな店が多い印象を受けました。また、訪日外国人も大きなターゲットとしているようで、中国語対応できる店員さんの姿も見かけました。
日本に来て家電を買ってついでにコスメも薬も洋服も買えてしまうわけです。
外国に行って困る言葉の問題もフォローしてくれるので、旅行者からしたら快適に買い物ができるメリットがありますね。
改めて「ハウス食品のミッション」に立ち帰る。ハウス食品だからって食品にこだわる必要あるのだろうか…?
下記、ハウス食品のサイトより引用「コーポレートメッセージ」
おいしいものを食べると、何だかホッとあたたかい気持ちになります。
食べることは、栄養をとるだけじゃない。
ココロまで豊かになることだと、ハウスは思います。
だからこそ私たちの製品は、いつもおいしくありたい。
安心できるものでありたい。誰でも作れるものでありたい。
そして新しい発見に満ちていたい。
これまでも、そしてこれからも。
https://housefoods.jp/company/information/philosophy.html
色々な参考事例を見る中で思い始めたのが、ハウス食品だからって食品にこだわる必要あるのだろうか…?ということ。
『ココロまで豊かになる』『何だかホッとあたたかい気持ち』を提供できれば別に食品でなくても良いのではと思い始めています。
ただし、今ハウス食品が持っているアセットを活かせないと「それをなぜハウス食品がやるんですか?」になってしまうので、『ドラスティックな変化』と『今のアセットを活かす』を両立させるのが難しいところですね。
佐藤さんから「ハウス食品はレトルトにする技術がすごい。それを活かして例えば薬品などをレトルトにしては?」というアドバイスをいただきました。
それによって『ココロまで豊かになる』『何だかホッとあたたかい気持ち』を提供できれば、『企業ミッションを満たしつつ』『ドラスティックな変化』(食品に固執しない)と『今のアセットを活かす』(レトルト技術活用)にならないだろうか…
まだ具体的なアプローチには考えが至っていませんが、ヨドバシの事例のように『得意技を捨てる』方向で検討を進めてみようと思っています。
ただしヨドバシも「ちゃんとその地域での需要」を理解した上で店舗計画・ターゲッティングを行っているのがミソですよね。
得意技から離れつつ、冷静に現状分析することも忘れないようにします。
困ったら本屋に行ってヒントを探す日々…「思考法図鑑」
色々振り返ったのは良いのですが、どういうアクションをすれば良いのか困って「思考法図鑑」という本を買ってみました。
https://www.kikakulabo.com/news-book-thinking/
その中で書かれていたのが、下記の内容。
ビジネスアイデアを考えるとは、「人の役に立つ方法を考える」ということであり、つまり顧客の課題解決を考えるということになります。「誰の」「どんな課題(悩みや望み)」を「どうやって解決するのか」という視点を持つことが重要です。
基本中の基本ですが、色々なことを考えすぎてちょっと忘れていました…
9月にインサイト分析をして「共働きで子供がいる人達」の課題は理解できているので、やはり基点はこれですね。
この課題を基点に、この本に書いてある思考法を試してみたいと思います!
Xデザイン学校大阪分校マスターコース#6 ビジネスモデルの検証
前回の反省:中間発表向けに焦ってサービス案を組んでみたが、BのこともCのことも知らなすぎる!
B(今回はマンションデベロッパー)とC(今回はパワーカップル)の理解があまりにも不十分だったという反省から次のアクションを規定。
マンションデベロッパーに対してはビジネスインタビューを行いビジネスモデルを把握し、エンドユーザーに対してはインサイトリサーチを行う事としました。
またエンドユーザーへのリサーチを行うために、どんな方法ならインサイトという隠れた心理にたどり着けるのかが議論の焦点になりました。
しかし中間発表後は、どんなアクションが良いのか悩む時間があまり無かったことに気づきました。
(結局はアクション選択をミスしていた事に後で気づくのですが^^;)
フォーカスを当てずタタキ案もない状態で動いても泥沼にはまるだけ!
「一旦エイヤで決めて後で替えれば良い」という意識変革に戸惑い…
Xデザイン学校で昨年のベーシックでは、まずはサービスデザインにおける考え方と手法を学びました。
一方マスターではそれらをどう組み合わせて活用するかという、構成力や応用力が問われていることをプロジェクトを進める中で痛感しています。
やはり手法は知っているだけでは意味はなく、構成・応用できるようにならないと、実際のプロジェクトで使い物になりませんね。
改めて会社での業務を振りかえると、何かしら狙う市場が限定されていたり、ある製品の後継だったりとポイントがある程度フォーカスされた状態からスタートする事ばかりでした。
対して今回取り組んでいる「ハウス食品さんが行うべき新事業」は、食に関することではあるものの、あまりにも範囲が広い…
だからこそ、新事業を提案するためのプロセスやフォーカスすべき点の検討が難しい…
どうしたら良いのか考えることに時間をかけたり、だから動けないと結局プロジェクトは進んでいかないので、とりあえず動いてみることの重要性も昨年のマスターコース参加の方々から散々聞かされてきたことでした。
そんな中、今回やってみて良かったと感じたのは、チーム全員で同じ本を読んで意識を合わせること。
アクションを検討するのに時間がかかっていたのは、みんな次にこれをすればプロジェクトが進むだろうという自信がないからだと思います。
だから、どうしよう…とりあえずやってみるか…うーんやってみてわかった事はあるけど次どうしたら良い…?
というまさに暗中模索なドロ沼から抜け出せず、モヤモヤしたままプロジェクトを進めるということになります。
メンバー全員で本を読み、目的のためのプロセスを一通りイメージし認識を合わせた事で、
「経験のある人が書いた事だからひとまずこの考え方やプロセスに乗ってやってみよう」と迷いがなくなりました。
こういったプロセスやアクションを検討する事は業務においても発生します。
業務と違ってセミナーの良いところは、色々な手法を簡単に試せる事。メンバーの意識を合わせれば即実行できます。
もう1つ業務との違いとして、業務だとプロセス検討で迷った時は外部ブレーンにすぐ頼ってしまうこと。
その方がプロジェクトが失敗する可能性が低くなるし、会社としての費用もある程度はあるためです。
しかし自分の成長にはならず、いつまで経っても外部ブレーンに頼らないとプロジェクトを推進できないままになってしまう…と振り返ると反省すべき事が多いことに気がつきました。
そんな事を考えながらエンドユーザーへのインサイトリサーチの準備・実査・分析をしていました。
そんな時某先生からいただいたお言葉が…
「今回の課題はユーザーエクスペリエンスは関係なくて、デベロッパーエクスペリエンスだけですね。じゃ無いとハウスの危機は救えない。」
まさにちゃぶ台返しをくらった気分です^^;
しかし、これもつい忘れていた重要な「PDUピラミッド」の考え方です。
これからの時代の大企業における事業は、いかにP(プラットフォーマー)になれるかが重要である事は昨年から何度も教えられた事です。
P(プラットフォーマー)になるという事は、何かを直接U(ユーザー)に提供するわけではなく、その間にプラットホームを使って商売をするD(デベロッパー)が、いかに使いたくなるかが重要です。
だからこそリサーチし課題やインサイトを理解すべき対象はU(ユーザー)ではなく、D(デベロッパー)だと気づかされました。
そんなU(ユーザー)のインサイト分析をしたタイミングで…と正直思いましたが、まだ最終発表に向けて時間はあります!
すぐにチームの皆さんに上記考え方を共有し、U(ユーザー)のインサイト分析に時間をかけるより、わかったU(ユーザー)のインサイトを満たす既存の事業にはどんな事業があるか?かつハウス食品さんのアセットが活かせそうな事業=D(デベロッパー)は何か?という上下から攻める作戦で、まずはフォーカスを当てるD(デベロッパー)とハウス食品は何のP(プラットフォーマー)になれるか?なるべきか?をまずは検討したいと思います!
後半もよろしくお願いします!
Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#5 中間発表と振り返り
悩むくらいなら一旦組み立てる、そして何度も組み直す!でもどこまで壊す?
今回のマスターコースは今まで検討したサービスをハウス食品さんへ中間報告する会で、プレゼンターを担当させていただきました。
報告の後、ハウスの方からいただいた好評の第一声「そのサービスはマンションデベロッパーさんが主導した方が良いのでは?」
はい、本当にそうです、仰る通り!
私たちもサービスを組み立てて、そうだよなーと思いながらも正直時間切れになってしまった感が否めませんでした…
しかし本業でもそうですが、こういった検討は一旦組み立てて突っ込んでもらって再構築する事
が大切だと思っているので、改めて「ハウスさんだからこそやるべき」を考え直します!
新事業の失敗パターンを考察してみる
最近色々な企業の新規事業事例をチェックするようにしているのですが、
「なんでこの会社がこの業界に?このビジネスを?」と驚くことがあります。
また、それが成功する場合も失敗する場合があります。
原因は色々あると思いますが、少なくとも「その業界や人の本質を理解しないまま飛び込んじゃった」ものは失敗しているように思います。
わかりやすい例がグリコの「コペ」で、「なんでグリコが妊娠期からの夫婦コミュニケーションサポート?」という
グリコ感(ブランドイメージ)に当てはまらない事、また夫婦のコミュニケーションってそんな単純なもんじゃ無いよ
という人の本質に迫り切れていなかった事が失敗の要因では無いかと思います。
結果、炎上しちゃってるみたいですね…
この失敗事例から次のアクションを考察すると、建て直しに必要なのは大きく2つの要素を掘り下げ、
これらを軸にする事が重要だと思っています。
①「ハウスさんらしさ」他社が簡単には真似出来ないブランドイメージとは?それを活かすには?
②真のユーザーペインとは?ターゲットとする人(C)とビジネスパートナーになる人(B)へのより深い理解が必要。
カレーは参入障壁が低い。第3者が真似出来ないハウス食品さんにしか無いものは?
スタートアップなど急に入って来るかもしれないコンペティターが真似出来ないハウスさんの強みとして、
大きな1つの要素は「ブランドイメージ」という結論に至りました。
「ほっとする安心感」「家庭的な感じ」というブランドイメージ。
私自身、小さい頃フルーチェ作ったなとか家で母が作ったカレーをよく食べたなという思い出があります。
(それがハウスさんのルーだったかはわかりませんが…)
そして、それを思い出すとなんとなくほっこりします。
同時に「子供が小さい時によくカレーを作ったな」とか「カレーに助けられたな」というお母さんも
多いのでは無いでしょうか?
そんな思い出と共に形作られたブランドイメージこそ、活かすべきだし他社には簡単に真似出来ない要素だと思います。
真のユーザーペインの仮説:「思い出」と「働き方変化」のギャップに葛藤…?
自分自身のことを仮説にするのは良く無いかもしれませんが、私の世代(30代)は母親が専業主婦である事が普通でした。
私の母は仕事をしたいという思いはありましたが、当時の世間・社会的に私が産まれるタイミングで仕事を辞めました。
そして子育てに時間をかける(かけてあげる)ということが世の中のスタンダード。
子供視点だと学校が終わって家にお母さんがいるのが普通だし、家で手作りのカレーを食べるのも普通でした。
これは今となってはかなり暖かでポジティブな思い出です。
この思い出があるから、やっぱりなるべく料理は自分で作ってあげたいという想いに至るのかと思います。
一方でこれからの時代、これから親になるだろう自分達はどうでしょうか?。
子供ができたからやめるなんて事がマイノリティになる未来では、
自分の親と同じくらいのことを自分ができるかと考えるとほぼ無理では無いでしょうか?
この葛藤こそ、これから子育てもしくは現在子育てをしている人(特に女性)にとっての
本質的なペインなのかもしれません。
もっとも上記はかなり個人的な話なので、他の人も同じような想いを持っているのかリサーチする必要があります。
次回に向けて、まずはC(顧客)とB(マンションデベロッパー?)へのインタビューを行い、
可能な限り真のユーザーペインの理解を進めていきたいと思います。
後半戦もよろしくお願いします!
Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#4 ビジネスモデルの設計
①ハウスさんの課題
②ハウスさんが活用できるアセット
③疑問:増加する単身者の『食』への価値観や課題は?
④単身者の『食』への価値観や課題を分析
⑥単身者を雇用する側の課題を調査
⑦サービスのキモ(重要なポイント)
Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#3 カスタマープロブレムの確認
幸せの総量をどう増やすか?
サービスデザインの定義を人に聞かれたり自分で考えたりする事がありますが、今回の佐藤さんの話の冒頭のこの一言が確信を付いていると感じました。幸せの総量を増やせる仕組みをデザインすること=サービスデザインと捉えても良いのかもしれません。
例として挙げられた「サービス付き高齢者向け住宅」では、今まで住んでいた家や家財の処分サービスで住人は楽をできるし、ビジネスとして儲かる。旅行の紹介斡旋サービスで住人は残りの人生を充実させられるし旅行業者は儲かる。というようにサービス付き高齢者向け住宅を起点として様々なサービスが生まれて皆ハッピーになる。
こういった「八方よしの仕組み」を作る事が現在求められている「尊敬される企業/人」であり「生き残っていける企業/人」なのだと感じました。「ビジネスモデル2.0図鑑」でも成功しているビジネスの特徴の1つとして挙げられていますね。
改めて、こういう事をデザインできる人になりたいと思いました。
今のアクションに集中しつつも前にやった事を振りかえる
前回の2回目から今回までの間に「外国から来て日本で働いている方」3名に食や生活に関するインタビューを行いました。
その事を佐藤さんに報告すると「でも外国人でも色々な人がいるよね」とのお言葉をいただき「これはいかん」と思いました。
何故なら外国人にインタビューする事にした目的を自分自身が忘れかけていたからです。ちゃんと今までの検討を積み重ねるためにも、理由をここに記載しておきます。^^;
「外国から来て日本で働いている方」に焦点を絞ったのはこういった方だけをターゲットにしようとしているわけではなく、これから増えていくであろう「単身世帯」のエキストリーム的な存在だと考えたからです。
例えば日本国内でも地域から東京に移るのと同じで、その長距離版という位置付け。
そして「単身世帯」に焦点を絞ったのは、元々はハウスさんにとっての課題設定からです。
ハウスさんの課題として、私たちは下記の2つを設定しました。(まだ漠然としていますが)
①コーポレートスローガンである「食を通じて人とつながり、 笑顔ある暮らしを共につくる グッドパートナーをめざします」が外部の私達からは全く達成できていないと感じられたこと
②どうしても「ハウス」=「家族のための」から抜け出せていない事
この2つは、実はハウスの方は「ある程度できている」と仰っていましたが、私達にはそうは思えなかった事です。
と言うのも「単身世帯に向けた製品としてレトルトを充実させたりしている」との事ですが、レトルトは確かにいつでも楽に美味しく皆が好きなものを食べられますが「レトルト」のイメージのせいか、それが「人とつながり、 笑顔ある暮らしを共につくる 」を達成できているかと考えると、そうではないと考えたためです。
そして次にやるべき事を一旦引いて考える
何かのプロジェクトをする時、ゴールのイメージやアウトプットを明確にし、それを逆算して何をすればそのゴールにたどり着けるかと言う考え方でプロセスを設計する事の重要性を前回痛感しました。
その反省を元に一旦中間発表までのプロセスを書いてみました。そして大切なのは、一旦書いたものを絶対とせずステータスや状況の変化に応じて柔軟に変えること。アイデアもプロセスも考え方も同じなんですかね。
一旦タタキをエイヤで作ってやってみたり人の意見をもらって変えていって、より精度や質を高めていく。ビジネス書なんかでよく書かれるような一般的な言葉になってしまいましたが、意外と実践するのは難しいものです。
次回もよろしくお願いします!
Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#2 課題の抽出
ベーシックに立ちかえれ!
今回は、はっきり言ってまっっっっっっったくうまくいかなかった!!!
うまくいったのは懇親会のお店のチョイスくらいです。(あの雰囲気と料理の美味しさで4000円は大満足!)
自分なりになぜうまくいかなかったのか原因を振り返った結果、ベーシックで学んだ事を全然活かせていないためだという結論に至りました。
今回のテーマは「事業コンセプトの立案」で、ゴールは「提案するのは一言でどんな事業なのか?(実現したい事は何なのか)」を具体化する事でした。
これを具体化するためには前回の課題の抽出、つまり「誰のどんな課題を解決するのか?」が明確になっている必要があります。私たちのチームは前回この課題の定義が出来きらないままに2回目を迎えたため、まずは課題を明確にする事から始めようという事にしました。
では課題を明確にするにはどうすれば良いのか?どんな手法を活用すれば良いのか?
去年ベーシックで学んだことにそのヒントにあったはずなのに、学んだ手法を振り返ったりどんな手法を使えば良い課題設定が出来るだろうという議論を十分しないまま、行き当たりバッタリに分析を始めたために、結局良い仮説を立てられないままに終わってしまった。。。
メンバーの皆さんとも反省を共有しましたが、まずはこれから議論した結果何を導き出したいか?それは何のためか?それを導き出すにはどんな手法を活用するのが良いか?これらをキチンとメンバー間で認識を合わせた上で議論をするという、基本中の基本が出来ていなかったですし、重要だと痛感しました。
今回はこれをせず、議論しながら進め方を考えるというやり方になってしまったために、本質をつくような議論や分析が出来なかったように思います。
やはり何事も段取り八分
今年一緒に検討するメンバーの皆様はそれぞれ自分の意見をキチンと述べる事が出来る方々なので、肝心な議論の部分はかなり白熱した良い話ができます。それゆえ重要なのは、やはり「どう進めるか?」です。
と言いつつ実は普段仕事では「段取り八分」という意識を持つことを大切にしています。
つまり何かの打ち合わせや会議をする際、その時間を有効的に活用するには、議題は何か?会議のゴールは何か?時間をどう分割して使うか?をキチンと決めておいて出席者と認識を合わせておかないと、ダラダラとただ雑談しただけになりがちです。
(パナソニックに転職してびっくりしたのが、この前提をちゃんとしてる人が結構少ない!)
マスターコースでは進め方から自分たちで考えて決める必要があるので、正直どう進めたら良いのかとても迷います。
だからこそ、これからはちゃんと進め方とゴールを話す!を徹底します!
次回までの時間をどうやって有効的に使うか?
また、マスターコースでは次回までに各自何をしてくるかも重要だということも理解できました。
今回「誰のどんな課題を解決するのか?」の「誰の」を一旦「海外から日本に来て働いている社会人」としました。(悩んでいても先に進まないので、仮決めして先に進んで間違っていそうなら方向転換や修正していこうという進め方にしています。)
これから提案するサービスが本当に彼らのためになって儲かるものにするためにも、ユーザーインタビューを次回までに行う事としました。
今回の反省を活かし、インタビューもただやるではなくどういう質問や形態とすればターゲットとする人たちの価値を理解することが出来るのか?聞いた後どうやって分析するのかをキチンと考えてメンバーの皆様と認識を合わせた上で挑みたいと思います。
また、まずは中間の報告会にどんなアウトプットを持っていくかというゴールも早めに決めておきたいと思います。
特にメンバーの皆様、これから頑張って挽回しましょう!よろしくお願いします!
Xデザイン学校大阪分校 マスターコース#1課題の抽出
今年の課題:ハウス食品さんの3年後のビジネスを考える
初回のゴールは、ハウス食品さんへのビジネスインタビューを通して、良い問いを立てて顧客とビジネスの接点を導くためのキーを見つけること。
結果、「良い問いを立てる」までたどり着けなかったです…
昨年はXデザイン学校のベーシックコースで色々失敗して煮え切らない気持ちになったので、資料を復習したりして挑んだのですが、やっぱりまだ良くわかってないんだなーという事を再認識させられました。
ドラッカーの「正しい答えよりも、正しい問いが必要だ」という言葉の通り、本質をとらえた問いを立てる事はやっぱり難しい!!!まずは反省です!!!
でも、なんとなくそのヒントは見つけられたような気がしました。
カレーは家族の生活の質を高めるためのツールである
ビジネスインタビューをして改めて感じたのが、その会社が何を大切だと考えて事業をしているかは、サービスを考える上で重要だという事。
ハウス食品が最も販売している製品はカレー(カレールーやレトルトカレー)ですが、そもそも家でカレーを作るという文化を広めたのはハウス食品さんだそう。
商材としてはカレーですが、その本質は、家族みんなで食べられる美味しいものが簡単に作れる事。同じものを同じ食卓を囲んで一家団欒できる事。カレーをはじめとした「食事」はお腹を満たすためのものではなく、良い人間関係を形成/維持することでもある。ハウス食品さんが大切にしているのは、このような『文化を作る』こと。
社会人になって「同じ釜の飯を食べる」ということわざを聞くことが増えたのですが(会社では同じ組織にいることや同じ予算の中で動いていることにこの言葉が使われるが)まさにこの言葉が食の本質を表現しているのかもしれません。つまり、一緒に同じものを食べることで不思議と一体感や親近感が湧いてくるものです。
もう1つ、ハウス食品さんの事業の軸は「食と健康」ですが、「健康」とは低カロリーであるとか低糖質といった身体に良いという意味ではなく「心・精神的な健康のための食」という捉え方をしておられること。
「心・精神的な健康のための食」とは何だろう?それを3年後に向けてどう提供する?
まだかなり抽象ですが、自分の中での問いはこんなイメージです。(もう少しフォーカスが必要だと思っているので、これから考えますが…)
ビジネスインタビューをしていて大きな問題だと感じたのが、ハウス食品さんが家カレーという文化を作った時代から、生活環境や家族構成が大きく変わっていること。そして現在のビジネスは、その変化に追随出来ていないこと。
昔はサザエさんのような一家団欒(家族みんなで食卓を囲んで皆で同じご飯を食べる)が普通だったのが、難しくなっている時代でもあります。未婚率の高まりや高齢者増加と子供の減少、共働きの増加など社会要因は多々ありますが、心理面での変化もあって、特に時間の無い平日は、食事の時間を大切にし、食べ物への感謝の気持ちが薄れてきている感じはします。この心理面の変化もこれからサービスを検討する上での大きなキーになるのではという、まだもやもやした状態ですが、これからの1年も頑張っていきたいと思いますので、引継ぎよろしくお願いします!